3月24日(日曜日)、浜松市地域情報センターにて、令和5年度第2回ピンポイント研修会を開催いたしました。
今回は、「子どものこころの居場所を考える~不登校の子どもたちの視点から~」をテーマに、講演会とシンポジウムを行いました。教育・福祉・医療に関わる100名以上の参加者の皆様とともに、「子どものこころの居場所」について考える貴重な機会となりました。

講演会では、講師の大瀧和男先生(児童精神科医・かずおメンタルクリニック)が、「今どきの不登校のこどもたち ~児童精神科クリニックの現場から~」についてお話くださいました。
子どもの心の発達や不登校の問題についての具体的な事例を通して、お話いただきました。また、子どもたちにも社会にも変化があり、子どもの愛着形成を支え、それぞれのお子さんの特徴を認めながらサポートしていく学校の重要性についても触れられました。
また、子ども自身の存在を保障し、そのための居場所・その子らしい生き方を支えていくことが大切であること・子供は理解されてはじめて心を開くこと・押し付けではなく、お子さんたちが人を頼りながら、その子の人生や冒険を見守ることを、考えていけたらとお話しくださいました。

シンポジウムでは、大瀧和男先生(児童精神科医) 田中博章先生(医師/きぼうの森クリニック 院長) 山田惠美子先生(養護教諭) 夏目由起子先生(浜松市スクールソーシャルワーカー)が、シンポジストとしてご登壇くださりました。
シンポジウムでは、人が育つ中での「やさしさ」の重要性、子どもと一人でも真剣に向き合い寄り添う大人がいることの意味、子どもやご家庭と「つながる」ということの難しさと、それが「子どものこころの居場所」につながっていくことなど、お話をいただきました。
フロアのみなさまからもご質問・ご意見をいただく中で、地域を支えること、子どもの成長を支えることについて、支援をする中での迷いや悩みなどをそれぞれに、率直な思いでお話してくださっていました。

みなさまのご協力とご支援により、このような有意義な研修会を実現することができました。心より感謝申し上げます。
今後とも、NPO法人すまいるでは、地域のお子さんへの支援について、みなさまのお力をお借りし、みなさまとつながりながら、進めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

当日の様子